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腎臓の働き・腎臓の病気

腎臓はどのような働きをしているのか?腎臓におこる病気にはどのようなものがあるのか?など腎臓について詳しく解説します。

   

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慢性腎不全は腎臓の機能が30%以下におちた状態

慢性腎不全は徐々に腎臓の尿を作るネフロンの働きが衰えてきて、腎臓の処理能力が追いつかなくなり、体内で様々な悪影響が現れる状態をいいます。
本来尿として体外に排泄されるべき老廃物が、腎機能の衰えのため処理できなくなると、血液中に尿素やクレアニチンなどが蓄積して尿毒症を引き起こします。
急性腎不全はその原因を解消すれば腎機能も回復することが多いのですが、慢性腎不全になると、腎機能が元に戻る可能性が低く非常にやっかいな病気です。

慢性腎不全の判断基準

ネフロンのうち、血液を濾過するフィルターの役目をしている部分を糸球体といいます。
糸球体が毎分どれくらいの量の血液を濾過できるかを示す数値を糸球体濾過率(GFR)
といい、GFRが30%以下におちた状態を慢性腎不全と判断します。
さらにGFRが10%以下になると、蛋白質を利用した後にできる老廃物が血液中に溜まっていき、尿毒症を起こすため、人工透析
治療が必要不可欠となります。

慢性腎不全と尿量

健康な人では1日の尿量は通常1.5~2リットルぐらいですが、慢性腎不全になると、腎臓で水分を再吸収する能力が低下しているため、尿量が1日3~4リットル排尿される多尿の状態となります。
特に腎臓は本来夜間に水分を吸収して尿を濃縮するのですが、腎機能の低下で水分の吸収がうまくできないため、夜中に何度もおしっこがしたくなり、目を覚ましてしまいます。
この状態を夜間多尿症といいます。

ところが、慢性腎不全の症状がかなり悪化してくると、今度は一転して多尿から1日の尿量が500ミリリットルを下回る乏尿となります。
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