腎臓の働き・腎臓の病気
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腎臓はどのような働きをしているのか?腎臓におこる病気にはどのようなものがあるのか?など腎臓について詳しく解説します。
ja
2013-02-16T17:30:00+09:00
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慢性腎不全と人工透析
慢性腎不全の症状が進行して腎臓で老廃物を尿として体外に排泄できなくなると、血液中に老廃物が溜まってきて尿毒症を起こします。
食事の制限や薬でコントロールできないくらい腎不全の末期の症状になってしまうと、人工透析治療が必要不可欠になってきます。
人工透析をしなければならなくなる腎不全の進行具合を具...
食事の制限や薬でコントロールできないくらい腎不全の末期の症状になってしまうと、人工透析治療が必要不可欠になってきます。
人工透析をしなければならなくなる腎不全の進行具合を具体的な数値でいいますと、血清クレアニチンの値が8mg/dl以上になった場合です。
人工透析には血液透析と腹膜透析の2つの方法がある
人工透析は本来腎臓が行っている血液の濾過を人工的に行う治療法で、血液透析と腹膜透析の2つの方法があります。
最もよく行われているのがダイアライザーと呼ばれる人工腎臓を用いた血液透析です。
ダイアライザーはまず血液を体外に取り出して、ダイアライザー内に血液を送ります。
ダイアライザーには腎臓と同じように老廃物を濾過する人工の透析膜が張られてあり、ここで血液中の老廃物が透析膜を通って透析液側に捨てられて血液をきれいにします。
そして、きれいになった血液を再び体内に戻してあげるのです。
ダイアライザーによる人工透析は、通常週3回行わなければならず、また一回に要する時間が3~4時間かかるため、かなりの時間的な制限を受けてしまいます。
一方、腹膜透析はお腹の器官を覆っている腹膜という膜をフィルター代わりにして老廃物を濾過する透析治療法です。
バッグに入った透析液を、カテーテルを通して腹膜に注入すると、血液中から老廃物が腹膜を通して透析液中に濾過されてきます。
一定時間透析液を腹膜にとどめておいて老廃物が溜まると、透析液をバッグに戻します。
腹膜透析のメリットは、ダイアライザーによる透析のような時間的制限を解消できることです。
バッグを体に装着して透析治療をしながら、仕事や家事を行うことができます。
ただし、カテーテル挿入付近で感染を起こすことがありますので注意が必要です。
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腎不全
2012-11-29T18:28:30+09:00
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慢性腎不全の症状と治療
慢性腎不全では腎臓機能の低下によって尿中への老廃物の排泄や必要な成分の再吸収がうまくできなくなるため、血液中の成分に次のような異常が現れています。
尿素とクレアニチン濃度の増加貧血血液の酸性度の上昇カルシウム濃度の低下リン酸塩濃度の増加(アスドーシス)上皮小体ホルモン濃度の増加ビタミンD濃度の低下...
- 尿素とクレアニチン濃度の増加
- 貧血
- 血液の酸性度の上昇
- カルシウム濃度の低下
- リン酸塩濃度の増加(アスドーシス)
- 上皮小体ホルモン濃度の増加
- ビタミンD濃度の低下
- カリウム濃度の増加
このような血液中成分の異常が体に様々な異常をもたらしてくるのです。
ただし、慢性腎不全はじわじわと腎臓の機能が低下していくため、慢性腎不全の初期では目に見えた症状は現れません。
尿素などの有害物質が尿として体外に排泄されずに血液中に蓄積していっているにもかかわらず、症状が現れないため気づいたときにはかなり悪化していることがしばしばあります。
腎機能低下によって過剰なナトリウムと水分の排泄がうまくできないことから、高血圧やむくみ(浮腫)を引き起こしますが、高血圧やむくみ(浮腫)は様々な病気が原因で起こるため、これらの症状から慢性腎不全を連想するのも難しいでしょう。
慢性腎不全が進行してさらに血液中の有害物質が蓄積していくと、体に少しずつ異変が現れます。
まず、疲労感が表れやすくなり、注意力が衰えてきます。
次いで筋肉と神経に異常が現れるようになり、筋肉のひきつり、脱力、けいれん、手足にちくちくするような感覚、あろ特定の部分での感覚がなくなるといった症状が現れてきます。
さらに有害物質の蓄積は消化管にも影響を及ぼし、腸の潰瘍と出血、食欲不振、悪心、嘔吐、口内炎などの症状が現れます。
慢性腎不全の治療
一度失った腎臓機能の低下は再び回復することは難しいので、慢性腎不全の治療は、いかに残っている正常なネフロンを保護して、慢性腎不全が悪化
するスピードを遅らせるかというものになります。
そのためにはまず、
- ナトリウムや水、アシドーシスなど異常に傾いている血液中の成分の補正
- 心不全、高血圧、感染症などの治療
- 尿の流れを閉塞させている原因の除去
などが行われます。
腎臓に負担のかからないよう低蛋白食などの食事制限や投薬を行うのですが、これらの治療ではコントロールできなくなった末期腎不全に至った場合は、人工透析か腎臓移植が行われることとなります。
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腎不全
2012-11-25T15:17:26+09:00
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慢性腎不全は腎臓の機能が30%以下におちた状態
慢性腎不全は徐々に腎臓の尿を作るネフロンの働きが衰えてきて、腎臓の処理能力が追いつかなくなり、体内で様々な悪影響が現れる状態をいいます。
本来尿として体外に排泄されるべき老廃物が、腎機能の衰えのため処理できなくなると、血液中に尿素やクレアニチンなどが蓄積して尿毒症を引き起こします。
急性腎不全は...
本来尿として体外に排泄されるべき老廃物が、腎機能の衰えのため処理できなくなると、血液中に尿素やクレアニチンなどが蓄積して尿毒症を引き起こします。
急性腎不全はその原因を解消すれば腎機能も回復することが多いのですが、慢性腎不全になると、腎機能が元に戻る可能性が低く非常にやっかいな病気です。
慢性腎不全の判断基準
ネフロンのうち、血液を濾過するフィルターの役目をしている部分を糸球体といいます。
糸球体が毎分どれくらいの量の血液を濾過できるかを示す数値を糸球体濾過率(GFR)
といい、GFRが30%以下におちた状態を慢性腎不全と判断します。
さらにGFRが10%以下になると、蛋白質を利用した後にできる老廃物が血液中に溜まっていき、尿毒症を起こすため、人工透析
治療が必要不可欠となります。
慢性腎不全と尿量
健康な人では1日の尿量は通常1.5~2リットルぐらいですが、慢性腎不全になると、腎臓で水分を再吸収する能力が低下しているため、尿量が1日3~4リットル排尿される多尿の状態となります。
特に腎臓は本来夜間に水分を吸収して尿を濃縮するのですが、腎機能の低下で水分の吸収がうまくできないため、夜中に何度もおしっこがしたくなり、目を覚ましてしまいます。
この状態を夜間多尿症といいます。
ところが、慢性腎不全の症状がかなり悪化してくると、今度は一転して多尿から1日の尿量が500ミリリットルを下回る乏尿となります。]]>
腎不全
2012-11-19T19:22:29+09:00
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急性腎不全の原因は3タイプ
急性腎不全は数日から数週間の短期間のうちに急激に腎臓の働きが弱まる病気です。
尿量の減少しているときは急性腎不全が疑われ、場合によっては腎臓が肥大していることもあります。
急性腎炎が起こる原因によって3つに分類されます。
腎前性急性腎不全腎前性急性腎炎は腎臓へ送られる血液の供給不足によって...
尿量の減少しているときは急性腎不全が疑われ、場合によっては腎臓が肥大していることもあります。
急性腎炎が起こる原因によって3つに分類されます。
腎前性急性腎不全
腎前性急性腎炎は腎臓へ送られる血液の供給不足によっておこる急性腎不全です。
腎前性急性腎不全では、腎臓が尿をつくり前の段階での異常であり、腎臓そのものには異常がないため、腎臓への血液供給不足の原因を解消する適切な治療をほどこすことができれば、ほとんどのケースで急性腎炎は改善します。
ただし、治療をせずに放置していると、やがて腎臓そのものも損傷を受けてしまいます。
腎前性急性腎不全が起こる主な原因として、大量出血や下痢などによる脱水、血管を閉塞させるような損傷による血液不足、心筋梗塞や心不全など心臓の血液を送り出すポンプの機能低下、極度の血圧低下、肝不全(肝腎症候群)などが考えられます。
腎性急性腎不全
腎臓そのものが損傷して起こる急性腎炎です。
急性腎炎が悪化して急性腎不全になるケース、薬物中毒によっておこるケースなどが考えられます。
腎後性急性腎不全
腎後性腎不全は腎臓で尿がつくられた後に、体外に尿を排泄するまでの尿路のどこかが閉塞しているために起こる急性腎不全です。
尿路が閉塞することで尿が腎臓に逆流し、腎臓が膨張する水腎症が起こります。
水腎症による腎臓への尿の圧力が腎臓の組織を損傷を与え、腎機能が失われていくのです。
腎後性急性腎不全の原因として、腫瘍による尿管圧迫、結石、男性では前立腺肥大などが考えられます。
これらの尿路を閉塞させている原因を解消すると、腎後性急性腎不全は改善します。]]>
腎不全
2012-11-13T17:12:01+09:00
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腎不全について
腎不全は腎臓が本来行うべき働きを十分こなすことができなくなった状態をいいます。
腎臓は片方の腎臓が機能しなくなっても、もう一方がきちんと機能していれば腎臓としての働きをこなすことができるぐらい大きな予備能力を備えていますが、極端に腎臓の機能が低下すると処理能力が追いつかなくなり、人体に様々な悪影響...
腎臓は片方の腎臓が機能しなくなっても、もう一方がきちんと機能していれば腎臓としての働きをこなすことができるぐらい大きな予備能力を備えていますが、極端に腎臓の機能が低下すると処理能力が追いつかなくなり、人体に様々な悪影響が現れてくるのです。
ネフロンの減少がネフロンに負担をかかる悪循環
腎不全を起こす原因は様々ありますが、特に問題となるのは腎臓の濾過機能が低下する場合です。
腎臓は尿を作るネフロンという単位が片方の腎臓に100~150万個集まっています。
腎臓の働きが低下するということは、きちんと働くことのできるネフロンの数が減少していくことを意味します。
ネフロンがダメージを受けて減少すると、残ったネフロンに濾過処理をする負担がかかってきます。
その大きな負担が残ったネフロンにもダメージをもたらし、さらにネフロンが減少するという悪循環に陥ってしまうのです。
いったんダメージを受けたネフロンは再び元に戻ることはできません。
つまり、失った腎機能を取り戻すことはできないのです。
ですから、腎不全になった場合は、腎臓に負担のかからない食事制限や人工透析といった治療を一生行わなければならないことになります。]]>
腎不全
2012-11-12T15:55:24+09:00
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慢性腎炎
慢性腎炎は腎臓の炎症が慢性化する病気です。
何年もかかってじわじわと糸球体が損傷していき、腎機能が低下していきます。
慢性腎炎の起こり方には、急性腎炎が治りきらずに慢性化してしまうケースと、急性腎炎を経ないで蛋白尿や血尿がいつまでも出るケースに分けられます。
慢性腎炎だと判断を下す診断基準...
何年もかかってじわじわと糸球体が損傷していき、腎機能が低下していきます。
慢性腎炎の起こり方には、急性腎炎が治りきらずに慢性化してしまうケースと、急性腎炎を経ないで蛋白尿や血尿がいつまでも出るケースに分けられます。
慢性腎炎だと判断を下す診断基準は、他に病気がみられない場合、厚生労働省が次のように定義しています。
①急性腎炎になってから尿検査の異常、または高血圧が1年以上続いている。
②発病したときに、急性腎炎の症状は明らかでないが、尿検査の異常が1年以上続いている。
慢性腎炎は通常、尿蛋白や血尿が出ていることを除けばこれといった症状が現れないため、慢性腎炎患者は慢性腎炎を患っていることに気づかずに過ごしています。
腎機能が低下しているため、体のむくみ(浮腫)や高血圧はあるものの、これらは他の病気でも現れるため慢性腎炎だとは思われません。
慢性腎炎はその原因がほとんどわからず、また効果的な治療方法もありません。
腎臓の負担を軽減するために、ナトリウムの摂取を制限したり、血圧を下げる薬を服用して、腎臓の機能が低下する速度を遅らせるのが精一杯です。
つまり、いかに慢性腎不全へと進行しないようにくい止めらられるかということです。]]>
腎炎
2012-11-07T19:13:52+09:00
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急性腎炎の症状と治療
急性腎炎は鼻や喉など上気道が連鎖球菌に感染した後に続いて起こることの多い病気です。
鼻炎や咽頭炎、喉頭炎、扁桃腺炎などの上気道感染症を起こした連鎖球菌が血液の流れに乗って腎臓にまでたどり着くことが原因です。
連鎖球菌は、免疫グロブリンという抗原を退治するためにつくられた抗体と結合して免疫複合体と...
鼻炎や咽頭炎、喉頭炎、扁桃腺炎などの上気道感染症を起こした連鎖球菌が血液の流れに乗って腎臓にまでたどり着くことが原因です。
連鎖球菌は、免疫グロブリンという抗原を退治するためにつくられた抗体と結合して免疫複合体となります。
それが糸球体の血液を濾過しているフィルターの基底膜やたこ足細胞に蓄積し、これらが炎症が起こして損傷します。
急性腎炎の症状
急性腎炎は感染後1~6週間経過してから始まります。
腎臓に炎症が起こることから腎臓が全体に腫れて肥大します。
しかし、急性腎炎では約半数の患者は特に症状は現れません。
症状が現れる場合はまず、体液のうっ帯によるむくみ(浮腫)が現れ、尿量が低下し、血尿が見られます。
むくみは最初顔やまぶたに現れ、急性腎炎の症状がひどくなると、足のむくみが現れてきます。
また、体液のうっ帯は高血圧を伴います。
急性腎炎は通常子供に多く見られる病気で、その大半は正常な腎機能を取り戻して完治します。
ただし、少数の急性腎炎患者では、腎臓の糸球体が部分的に破壊され腎不全をもたらす急速進行性腎炎へと発展することもありますので注意が必要です。
急性腎炎の治療
急性腎炎は細菌感染が原因なので、治療には細菌を死滅させる抗生物質を服用すればいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、抗生物質はあまり効果がありません。
なぜなら、抗体が結合して免疫複合体となった連鎖球菌はすでに死滅しているからです。
では、どのような治療が行われるのかというと、ほとんどの場合はこれといった治療法はありません。
炎症を抑えるような免疫抑制剤やステロイドなども効果がみられず、ステロイドにいたっては逆に症状が悪化することもあります。
急性腎炎になった場合は、腎臓に負担がかからないように安静にすることが最も効果的な治療です。
腎臓は人体に必要のない老廃物や塩分、水分を尿として排泄することが仕事ですので、腎機能が回復するまでは、尿素やクレアニチンなどの老廃物の元となる蛋白質や塩分を控えた食事をすることが必要となってきます。]]>
腎炎
2012-10-30T14:44:12+09:00
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腎炎で蛋白尿・血尿がでる原因
腎炎は腎臓に炎症がおこる症状の総称です。
腎炎では、特に腎臓で血液の濾過をする働きをしている糸球体が炎症を起こし、濾過機能が損傷を受けると、本来尿中に漏れないたんぱく質や赤血球などが尿中に出てくるため、尿検査で蛋白尿や血尿が見られます。
蛋白尿・血尿の出る仕組み腎臓に送られてきた血液は、毛細...
腎炎では、特に腎臓で血液の濾過をする働きをしている糸球体が炎症を起こし、濾過機能が損傷を受けると、本来尿中に漏れないたんぱく質や赤血球などが尿中に出てくるため、尿検査で蛋白尿や血尿が見られます。
蛋白尿・血尿の出る仕組み
腎臓に送られてきた血液は、毛細血管の塊である糸球体から濾過がはじまります。。
糸球体は毛細血管の内皮と基底膜、ボーマン嚢を作っているたこ足細胞の3層がフィルターの役割となり、血液を濾過しています。
ここでは分子量の大きなたんぱく質や赤血球、白血球などがフィルターの働きで濾されて、通常、通過することはできません。
ところが、糸球体が炎症を起こして、このフィルターがもろくなったり、破れたりするとたんぱく質や赤血球なども通り抜けることができるため、尿中に漏れ出てしまうのです。
フィルターが破れる理由
細菌などの抗原が体内に侵入すると、抗原を退治するために免疫グロブリンという抗体が作られます。
抗原と抗体が結合したものを免疫複合体といいますが、これが糸球体の基底膜に付着すると炎症が起こります。
炎症を起こした基底膜やたこ足細胞はもろくなったり破れたりするのです。]]>
腎炎
2012-10-29T15:24:15+09:00
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腎臓はどんな働きをしているの?
腎臓の働きを簡単にいってしまえば尿を作ることです。
しかし、そこには人体の機能を正常に保つための隠れた重要な役割があるのです。
腎臓は老廃物を排泄する尿は体にとって不要となった物質です。
腎臓は血液から余分な水やナトリウム、そして代謝によってできた老廃物を濾過しているのです。
尿は1日に...
しかし、そこには人体の機能を正常に保つための隠れた重要な役割があるのです。
腎臓は老廃物を排泄する
尿は体にとって不要となった物質です。
腎臓は血液から余分な水やナトリウム、そして代謝によってできた老廃物を濾過しているのです。
尿は1日に約1.5~2Lが排泄され、その成分のほとんどは水分ですが、約4~6%の固形成分が含まれています。
固形成分のうち約半分はたんぱく質を利用したときにできる老廃物の尿素です。
そのほか、塩化ナトリウムやカリウム、アンモニア、尿酸、クレアニチンなどが含まれています。
もし、腎臓の働きが悪くなって人体に悪影響を及ぼす老廃物が体外に排泄されなくなると、尿毒症を起こしてしまうのです。
腎臓は塩酸基平衡を調節する
腎臓は塩酸基平衡を調節する働きをしています。
人体は常にpH7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれるように調整されているのですが、この役割をしているのが腎臓なのです。
弱アルカリ性に保つことは人体にとって非常に大切なことで、もしこの塩酸基平衡が崩れて酸性に傾いてしまうと、細胞や酵素がうまく働かなくなって多くの器官に深刻な影響を与えてしまいます。
もし腎臓が十分働かなくると、血液中に酸が多すぎる状態のアシドーシスとなったり、塩基が多すぎる状態のアルカローシスになったりします。
腎臓は血圧を調節する
腎臓は血圧を調整する働きをしています。
血圧と関わりのあるのは水分とナトリウムです。
血圧が上昇すると、腎臓は水分とナトリウムを排泄するように働き、血液量を減らして血圧を正常値に低下させます。
逆に血圧が低下すると、腎臓は水分とナトリウムの排泄を抑えて、血液量を増やし、血圧を正常値に上昇させます。
また、血圧を上昇させるために腎臓はレニンという酵素を分泌しています。
ですから、腎臓の働きが悪くなると、血圧のコントロールに支障がおこります。]]>
腎臓について
2012-10-27T16:59:37+09:00
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腎臓ってどんな臓器?【腎臓の構造】
腎臓は腰の辺りの背中側に位置した空豆のような形をした臓器です。
左右に2つありますが、違う働きをしている訳ではなく、全く同じ働きをしています。
もし一方の腎臓が機能しなくなっても、もう一方が機能していればきちんと腎臓としての働きをこなすだけの予備能力を備えています。
腎臓には、大動脈から2...
腎臓は腰の辺りの背中側に位置した空豆のような形をした臓器です。
左右に2つありますが、違う働きをしている訳ではなく、全く同じ働きをしています。
もし一方の腎臓が機能しなくなっても、もう一方が機能していればきちんと腎臓としての働きをこなすだけの予備能力を備えています。
腎臓には、大動脈から2本に枝分かれした腎動脈から、それぞれの腎臓に血液が送られてきます。
腎臓は送られてきた血液を濾過して、必要な成分は再び体内に戻して、不必要な水分及び老廃物を尿管から膀胱へと運び、尿として体外に排泄します。
腎臓には濾過を行う機構が片方の腎臓に100~150万個存在しています。
その濾過を行っている1つの単位をネフロンといいます。
ネフロンの濾過装置はまず、糸球体と呼ばれる毛細血管の塊がボーマン嚢という袋状のものによって囲まれているところから始まります。
この糸球体とボーマン胆嚢を腎小体といいます。
腎小体では、まず液から赤血球や白血球、たんぱく質などの高分子の成分がフィルターで濾されて、残りの透明な液体がボーマン嚢に続く曲がりくねった尿細管と呼ばれる細い管へと流れていきます。
この段階の液体を原尿といいます。
原尿が尿細管を流れていくうちに、体にとって必要なナトリウムや水、ブドウ糖やアミノ酸などのエネルギー源が再吸収され、血液に戻されます。
吸収されなかった水や老廃物などがその先の集合管に集まる訳ですが、この段階のものがいわゆる尿です。
尿はさらに腎杯、腎盂を通って尿管へと流れていきます。]]>
腎臓について
2012-10-22T19:11:52+09:00
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