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腎臓の働き・腎臓の病気

腎臓はどのような働きをしているのか?腎臓におこる病気にはどのようなものがあるのか?など腎臓について詳しく解説します。

   

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急性腎炎の症状と治療

急性腎炎は鼻や喉など上気道が連鎖球菌に感染した後に続いて起こることの多い病気です。
鼻炎や咽頭炎、喉頭炎、扁桃腺炎などの上気道感染症を起こした連鎖球菌が血液の流れに乗って腎臓にまでたどり着くことが原因です。
連鎖球菌は、免疫グロブリンという抗原を退治するためにつくられた抗体と結合して免疫複合体となります。
それが糸球体の血液を濾過しているフィルターの基底膜やたこ足細胞に蓄積し、これらが炎症が起こして損傷します。

急性腎炎の症状

急性腎炎は感染後1~6週間経過してから始まります。
腎臓に炎症が起こることから腎臓が全体に腫れて肥大します。
しかし、急性腎炎では約半数の患者は特に症状は現れません。
症状が現れる場合はまず、体液のうっ帯によるむくみ(浮腫)が現れ、尿量が低下し、血尿が見られます。
むくみは最初顔やまぶたに現れ、急性腎炎の症状がひどくなると、足のむくみが現れてきます。
また、体液のうっ帯は高血圧を伴います。

急性腎炎は通常子供に多く見られる病気で、その大半は正常な腎機能を取り戻して完治します。
ただし、少数の急性腎炎患者では、腎臓の糸球体が部分的に破壊され腎不全をもたらす急速進行性腎炎へと発展することもありますので注意が必要です。

急性腎炎の治療

急性腎炎は細菌感染が原因なので、治療には細菌を死滅させる抗生物質を服用すればいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、抗生物質はあまり効果がありません。
なぜなら、抗体が結合して免疫複合体となった連鎖球菌はすでに死滅しているからです。
では、どのような治療が行われるのかというと、ほとんどの場合はこれといった治療法はありません。
炎症を抑えるような免疫抑制剤やステロイドなども効果がみられず、ステロイドにいたっては逆に症状が悪化することもあります。

急性腎炎になった場合は、腎臓に負担がかからないように安静にすることが最も効果的な治療です。
腎臓は人体に必要のない老廃物や塩分、水分を尿として排泄することが仕事ですので、腎機能が回復するまでは、尿素やクレアニチンなどの老廃物の元となる蛋白質や塩分を控えた食事をすることが必要となってきます。
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