腎不全は腎臓が本来行うべき働きを十分こなすことができなくなった状態をいいます。
腎臓は片方の腎臓が機能しなくなっても、もう一方がきちんと機能していれば腎臓としての働きをこなすことができるぐらい大きな予備能力を備えていますが、極端に腎臓の機能が低下すると処理能力が追いつかなくなり、人体に様々な悪影響が現れてくるのです。
ネフロンの減少がネフロンに負担をかかる悪循環
腎不全を起こす原因は様々ありますが、特に問題となるのは腎臓の濾過機能が低下する場合です。
腎臓は尿を作るネフロンという単位が片方の腎臓に100~150万個集まっています。
腎臓の働きが低下するということは、きちんと働くことのできるネフロンの数が減少していくことを意味します。
ネフロンがダメージを受けて減少すると、残ったネフロンに濾過処理をする負担がかかってきます。
その大きな負担が残ったネフロンにもダメージをもたらし、さらにネフロンが減少するという悪循環に陥ってしまうのです。
いったんダメージを受けたネフロンは再び元に戻ることはできません。
つまり、失った腎機能を取り戻すことはできないのです。
ですから、腎不全になった場合は、腎臓に負担のかからない食事制限や人工透析といった治療を一生行わなければならないことになります。
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