慢性腎炎は腎臓の炎症が慢性化する病気です。
何年もかかってじわじわと糸球体が損傷していき、腎機能が低下していきます。
慢性腎炎の起こり方には、急性腎炎が治りきらずに慢性化してしまうケースと、急性腎炎を経ないで蛋白尿や血尿がいつまでも出るケースに分けられます。
慢性腎炎だと判断を下す診断基準は、他に病気がみられない場合、厚生労働省が次のように定義しています。
①急性腎炎になってから尿検査の異常、または高血圧が1年以上続いている。
②発病したときに、急性腎炎の症状は明らかでないが、尿検査の異常が1年以上続いている。
慢性腎炎は通常、尿蛋白や血尿が出ていることを除けばこれといった症状が現れないため、慢性腎炎患者は慢性腎炎を患っていることに気づかずに過ごしています。
腎機能が低下しているため、体のむくみ(浮腫)や高血圧はあるものの、これらは他の病気でも現れるため慢性腎炎だとは思われません。
慢性腎炎はその原因がほとんどわからず、また効果的な治療方法もありません。
腎臓の負担を軽減するために、ナトリウムの摂取を制限したり、血圧を下げる薬を服用して、腎臓の機能が低下する速度を遅らせるのが精一杯です。
つまり、いかに慢性腎不全へと進行しないようにくい止めらられるかということです。
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